もしあなたが──
「営業なんて、誰にでもできる仕事だろ」
「正直、売るって行為そのものが、ちょっと卑しくないか?」
「技術で勝負したい。口で勝負なんて、泥臭くてカッコ悪い」
──そう思っているのなら、その考えは今すぐ捨てろ。
迷わず、燃えるゴミに突っ込め。袋ごと、月曜の朝に出せ。
なぜなら、その思い込みこそが──
会社を内側から腐らせ、静かに、しかし確実に倒産へ導く“導火線”だからだ。
もっと言おう。
「営業」という機能がまともに存在しなければ、
あなたの会社は、3ヶ月以内にキャッシュが尽きる。
資金が回らなくなり、融資も断られて、あっさり倒産する。
そう、あなたの会社は「ゾンビ企業」と化す。
それは──すでに死んでいるのに、動いているフリをしているだけの“悪しき存在”。
そしてそのゾンビを生み出すのは、他でもない。
社長自身の“営業に対する無知と偏見”なのである。
売ることは卑しくない。営業は“価値を届けるプロ”である。
あなたは──
営業という職種に、偏見を持ってはいないか?
「営業は口がうまい奴の仕事だ」
「製品やサービスがよければ、黙ってても売れる」
「ウチは職人集団だ。売るのは別の誰かがやればいい」
──そう思っているのなら、あなたは“現実”を知らなすぎる。
営業とは──
「価値を必要としている人」に、
その価値を、正しく、確実に届ける“最後の橋”である。
橋がなければ、
どれだけ高級なレストランも、
どれほど美しいログハウスも、誰にも辿り着かれずに終わる。
技術がどれだけ素晴らしかろうと──
営業が顧客に届けなければ、
その技術は「存在していない」のと同じなのだ。
AppleはiPhoneを押し売りしているか?
TeslaはテレビCMで「今だけ値引き中です!」と叫んでいるか?
Dysonは「掃除機が高くてすみません」なんて謝っているか?
──違う。
彼らは、「価値あるものを、価値あると理解させる仕組み」を持っている。
そしてそれを、“誇り”を持って世界に届けている。
営業とは──
価値を社会に橋渡しする者だ。
顧客の意思決定を支える、“価値伝達の最前線”である。
引け目を感じる必要など、1ミリもない。
むしろ、誇れ。
あなたの技術が世に出るかどうかは、営業にかかっているのだから。
営業なくして、技術は存在しない
技術者の自己満足で終わる製品に、社会的価値はない。
どれだけ革新的な構造でも、どれほど省電力でも──
顧客の手に届かなければ、それはただの設計図の中の幻想だ。
技術は「売れてこそ」意味を持つ。
売れなければ、どんな技術も社会に存在していないのと同じだ。
✔︎ 営業が価値を伝え
✔︎ 顧客が納得し
✔︎ お金が動き
✔︎ 会社が利益を得て
✔︎ 次の研究開発が進み
✔︎ 社員が給料をもらい、家族を養える
──この一連のサイクルを最初に回すのが、営業である。
営業とは、“技術の可能性”を社会に届けるための架け橋なのだ。
もしその存在を見下しているのなら──
あなたは、銃を持たずに戦場に立つスナイパーと同じだ。
狙うことも、撃つこともできず、ただその場に立ち尽くすだけ。
撃たなければ、当たらない。
当たらなければ、何も始まらない。
営業に「勝てない武器」を持たせるな
営業の士気が上がらないのは──根性が足りないからではない。
「勝てない武器」で戦わされているからだ。
・他社より明らかに性能が劣っている
・同じ性能なのに、ウチの方が価格は高い
・競合との違いが曖昧で、訴求ポイントが定まらない
・顧客に伝えたい強みが、自分たちにも見えていない
──そんな状態で、営業に数字を求めるのは酷だ。
結果、現場はこうなる。
・値引きでしか勝負できない
・接待や根回しに頼らざるを得ない
・売れないのは「自分の営業トークが下手だから」と思い込み始める
・「数を打てば当たる」と信じ、見込みのない相手にも営業をかけ続ける
──こうして、営業は疲弊し、組織全体がジリ貧に陥る。
まるで、竹槍を持った兵士が、
ミサイルが飛び交う現代戦に送り込まれるようなものだ。
勝てるはずがない。
だからこそ、営業には「勝てる理由」を与えよ。
そしてそれを、営業が自信を持って語れる形で示すのが──社長の役割だ。
✔︎ 国内で唯一の認証取得済み
✔︎ 小型化に成功したのはウチだけ
✔︎ 競合より3年早く次世代対応
✔︎ 耐熱性能が業界トップクラス
なんでもいい。
営業が「これなら戦える」と思える“明確な強み”を用意せよ。
たった一つでも、「これなら勝てる」と思える材料があれば──
営業はガラリと変わる。自信を持ち、媚びる営業をやめる。
その瞬間から、値引きではなく「価値」で勝負する営業が始まるのだ。
営業を軽んじる会社に、未来はない
営業の士気も、戦意も、成果も──
すべては社長のマインドにかかっている。
社長が営業をどこかで「下に見ている」なら、
その空気は、確実に営業部にも伝染する。
結果、営業は「売る部」ではなく、「謝る部」になる。
「すみません、価格はできる限り下げます…」
「納期、なんとか調整します…」
「申し訳ありません。次はもっと早く対応します…」
──こんな“謝罪営業”がはびこる会社に、未来はない。
営業は、本来“戦う部隊”だ。
そして、その“戦意”を注入できるのは、社長しかいない。
最後にハッキリと言う。
営業という行為に対する価値観を、今すぐアップデートせよ。
✔️ 売ることは、卑しくない
✔️ 売ることは、誇りだ
✔️ 営業は、会社の生命線である
✔️ 売れないのは営業の責任ではない
✔️ 売れる武器を持たせるのが、社長の責任だ
あなたがこのマインドを持ち、営業に叩き込めば──
売上は変わる。会社は変わる。
逆に、それをやらなければ──
どれだけ技術があっても、どれだけ努力しても、
あなたの会社は、静かに沈んでいく。
営業に誇りを持たせろ。営業に売らせろ。
そして、あなた自身も、先頭に立って売れ。
それが──
あなたの会社を未来へ導く、唯一の道だ。