もしあなたの企業のマーケティング担当者が、
「展示会で名刺を100枚集めたぞ」と誇らしげに語っているのなら
──今すぐ、その幻想を叩き壊せ。
それは“マーケティング”ではない。
ただの“名刺集めごっこ”にすぎない。
✔ 名刺は集めた
✔ だがWebでは一切発信していない
✔ SNSも沈黙したまま
✔ 展示会前後の戦略はゼロ
──これでは、AIで武装した半導体企業がレーザースーツで競技用プールを泳いでいる横で、
あなたはスクール水着とモーレツ精神だけを頼りに犬かきをしているようなものだ。
展示会とは、
“デジタル×リアル”を融合させてこそ成果が出る、
現代の戦場である。
名刺だけを握って満足しているのは、
弾丸が飛び交う最前線に、
石ころひとつで突撃していく兵士と何ら変わらない。
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なぜ多くの半導体企業が、“幻想”にとらわれ続けているのか?
理由は明白だ。
それはいまだに「展示会=営業の延長」と考えているからだ。
過去(80年代後半から90年代前半)の成功体験に囚われたまま、
「出展=名刺=商談」という三段跳びの幻想を、今も信じて疑わない。
・「うちは営業が足で回ってるから問題ない」
・「技術がすごければ、向こうから来る」
・「展示会は毎年の恒例行事だから、今年もとりあえず」
──その考え方こそ、令和の売上低迷を生み出す最大の病巣である。
しかも、多くの半導体企業はいまだにこう思っている。
「展示会に出れば、何かが起きる」
Web発信? SNS活用? マーケティングオートメーション?
「難しそうだから…」
「社内に詳しい人がいないし…」
「代理店・コンサルティング会社に丸投げしてるし…」
──そう言って、何ひとつ変えようとしない。
展示会後に“何もしない”企業はどうなるのか?
ここに、よくある典型的なケースがある。
ある企業が、都内の大型展示会に出展した。
立派なパネル。綺麗なカタログ。大量の名刺。
──「俺たち、最高のマーケティングやってます感」に満ちあふれたブースだ。
しかし、実態はこれだ──
✔ 自社ホームページに出展前の告知なし
✔ 展示会終了後の報告もなし
✔ SNSは完全に沈黙
✔ 顧客へのメールフォロー、一切なし
✔ 名刺は営業が個人で管理──マーケティング担当者との連携はゼロ
その結果、出展によって得られた“成果”は──まったくの不明
彼らはいくら払ったのか?──100万円
その結果、何人と名刺交換したのか?──不明
何件の問い合わせにつながったのか?──わからない
そこから何件が契約に至ったのか?──誰も把握していない
最終的に、
「100万円の出展費用は、いくらの売上につながったのか?」
──その問いに、誰も答えられなかった。
理由は明白だ。
展示会後のマーケティング戦略が、
一切“設計されていなかった”からである。
これは、
釣った魚を全部、海に放り投げて帰るのと同じ行為だ。
せっかく展示会で見込み客と出会ったのに、
その後のフォローアップを一切考えていない。
──何も残らないのは、当然である。
展示会を“成果”に変えたいなら──
「Web連動×マーケ自動化」を実行せよ
結論はひとつだ。
展示会は、Web戦略と組み合わせなければ1円の成果も生まれない。
以下を、徹底的に実行せよ。
✔展示会【前】にやるべきこと
・自社サイトで出展予告&製品アピール
・SNS(X、LinkedInなど)で技術的な見どころ・用途例を連日発信
・来場予約フォームを設置し、MA(マーケティングオートメーション)と連携
→来場予約フォームでの登録者には会場で特典をプレゼントする
✔展示会【当日】にやるべきこと
・製品紹介動画をブース内でループ再生
・SNS投稿を促す仕掛け(パネル、キャンペーン)を用意
・QRコードから資料(ホワイトペーパーや事例集)をダウンロードできる動線設計
✔展示会【後】にやるべきこと
・名刺情報を即MA(マーケティングオートメーション)へ登録、スコアリングを実施
・ステップメールで技術資料・導入事例を順次配信
・“意欲の高い見込客”を営業と即共有──スピード商談に繋げる
展示会は、「当日」で終わりではない。
むしろ、終わってからが“本当の勝負”である。
展示会当日の盛り上がりを、デジタル資産に転換し、仕組みとして残せ。
そうでなければ、どれだけ名刺を集めようと──すべては“無”に終わる。
展示会=名刺集め──そんな時代は、もう終わった
マーケティング音痴な半導体企業は、いまだに展示会を
「頭を30度下げ、パンフレットを配り、名刺を集める営業イベント」
だと信じ込んでいる。
──だが、今の展示会は違う。
「デジタルで設計し、リアルで刈り取る」──これは、戦略型イベントだ。
✔ 自社サイトでの出展告知なし
✔ SNSでの事前・当日発信ゼロ
✔ 展示会後の顧客フォローは完全放置
──そんな出展に、一片の価値もない。
それは、「参加したことで満足して終わる」だけの、
コストに化けた“自傷マーケティング”である。
あなたの会社は、いつまで「名刺100枚」で満足し続けるのか?
それとも、展示会を「売上10億円の起点」に変える覚悟があるのか?
──次に動くのは、“あなた”だ。