ランディングページなしで広告を打つのは、“広告費をドブに捨てる行為”である
もしあなたが、
「広告代理店に頼んでWeb広告を回しているのに、どうしても結果が出ない…」
と感じているのなら──その原因は、広告の見た目やデザインではないかもしれない。
「広告が地味すぎたのかも?」──関係ない。
「モデルのポーズが弱かった?」──それも違う。
「キャッチコピーの響きがイマイチだったかも…」──残念だが、そこではない。
最大の敗因はただひとつ。
広告のクリック後に、“売るためのページ(=ランディングページ)”が
存在していないことである。
広告とは、いわば「矢」である。
どれだけ精密に作られていようが、“的”がなければ命中しない。
広告で成果を出すために必要なのは、矢のデザインでも、射る力でもない。
最も重要なのは、「どこに向かって撃つか」である。
あなたが、
「うちはちゃんとホームページに誘導しているから大丈夫」と思っているのなら──
それこそが、致命的な勘違いだ。
ホームページへの誘導は、
“見込み客を迷子にする導線”を自分たちで設計しているのと同じ。
言い換えれば、
せっかく顧客を集めておいて、
「何を見せるべきか」
「何をしてほしいのか」が
一切伝わらない構造にしている。
問い合わせしたくなる“仕掛け”のない場所に顧客を集めて、
あなたはいったい何を期待しているのか?
その結果──
せっかく広告費をかけて集めた見込み客が、
何のアクションも起こさずに静かに消えていく。
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ホームページは「会社案内」、LPは「売るための装置」
──この2つは、目的がまったく違う
ホームページとは、いわば企業情報をまとめた“デジタル名刺”のようなものだ。
企業理念、沿革、社長あいさつ、採用情報、アクセスマップ…
あらゆる情報が載っていて、会社を知ってもらうための場所には向いている。
だが、考えてほしい。
広告をクリックしてきた見込み客が求めているのは、
「今すぐ自社の課題・悩みを解決してくれる製品」であって、
あなたの会社の歴史や従業員数ではない。
「あんたの会社の企業理念とか、どうでもいいんだよ」──これが本音だ。
とくに、
あなたの会社が半導体以外の製品や事業も展開している場合は要注意だ。
見込み客は、“自分に関係のある情報”だけを求めている。
その他すべての情報は、“ノイズ”であり、離脱の原因になる。
余計な情報が多ければ多いほど、
「この会社って結局、何が専門なの?」と疑念を持たれ、
信頼を失ってしまうのだ。
一方、ランディングページ(LP)とは──
「たった1つの製品・サービス案内のためだけに作られた“売るための装置”」である。
✔︎ 他のページへのリンクは一切なし
✔︎ 興味を持った人だけに絞って、要点を1ページで伝えきる
✔︎ 最後には、「問い合わせ」「資料請求」「デモ依頼」などのアクションを促す
まさに、売ることだけに最適化された構造だ。
ホームページは「迷わせるページ」、
ランディングページは「行動させるページ」。
この違いを理解しないまま広告を出すのは、
展示会ブースに自社半導体を一切並べず、
社名入りボールペンと社長の自伝だけを配っているようなものだ。
そんなブースに誰が立ち寄るだろうか?──答えはNoだ。
どんなに優れた商品でも、“売り方”を間違えたら売れない。これが現実だ。
実際に「ランディングページを作っただけ」で、圧倒的な成果を上げた製造業企業がある
たとえば、ある日本の製造業企業は、
自社のたった1製品だけを紹介する専用ランディングページを制作し、
ネット検索広告と組み合わせたプロモーションを実施した。
その結果──
問い合わせ1件あたりの広告費用は、わずか700円。
信じられるだろうか?
一般的な製造業では、1社の見込み客から問い合わせを得るのに
10万円以上のコストがかかるのが当たり前だ。
にもかかわらず、700円。
この差は、もう広告テクニックの違いではない。
「売るための準備があるかどうか」──その一点に尽きる。
しかもこれは、一発限りの偶然ではない。
この企業は現在も、わずか3,000~4,000円の広告費で、
安定的に1件の問い合わせを獲得し続けている。
なぜ、そんなことが可能なのか?
答えは明快だ。
彼らはまず最初に、
「売るための1ページ」──「ランディングページ」というマーケティング戦略を持っていた。
それこそが、
成果が出る企業と
広告費ばかりかかる企業とを分ける、
たったひとつの差なのである。
まずはランディングページを作れ──それが“成果の分岐点”だ
広告の成否は、
広告の派手さ、モデルのポーズ、キャッチコピー、BGMでは決まらない。
「クリックした先に、顧客の要望・悩みを受け止める場所があるか?」──
たったそれだけで決まる。
どれだけ広告を練り込んでも、クリック先が“ただの会社紹介ページ”なら、
見込み客は迷い、疑い、そして静かに離脱していく。
顧客が本当に求めているのは、
「自社の課題をピンポイントで解決してくれる提案」であり、
「すぐに問い合わせできる、明確でわかりやすい案内」である。
それを届けるために必要なのが、
“売るための設計図”=ランディングページなのだ。
あなたの会社が、
広告を出す前に、広告代理店に相談する前に、
まずやるべきは、“武器”を持つことだ。
「売るための1ページ」を持たない企業が、広告の戦場に出てはならない。
この1ページがあるかないかで、
問い合わせが自動で入る“仕組みを持つ会社”になるのか
広告費だけが燃えていく“燃費最悪の会社”で終わるのか
──すべてが決まる。
ランディングページは単なるWebページではない。
それは、あなたの会社の売上を変え、未来を変える“戦略の起点”であるのだ。