もしあなたが──

「ウチはもう動画を導入している」
「ウチは他社よりも一歩先を行っている」
「動画があれば、“マーケティングやってる感”が演出できるから万全だ」

などと思っているなら、
その慢心こそが、あなたの会社の売上停滞の真犯人である。

いまや、“動画を作っている”だけでは、何の差別化にもならない。
むしろ、他社と同じスタートラインに並んだだけにすぎないのだ。

問題はただひとつ──
その動画が、売上を生み出しているか?である。

動画制作を外注して
「よし、これでウチの営業DXは万全だ!」と満足しているのは、
剣道で言えば、胴着だけ揃え、勝った気になっている選手と同じ。

試合が始まる前から、すでに勝負の本質を見誤っている。

「動画を作ること」が目的になった瞬間、マーケティングは死ぬ

驚くほど多くの製造業企業が、動画の“見た目”に固執し、満足している。
プロっぽい編集。おしゃれなドローン映像。ナレーション入りの企業紹介──
たしかに見栄えはいい。だが、動画の美しさと売上は一切関係がない。

企業に必要なのは、「見てもらえる動画」ではない。
企業に必要なのは、「買わせる動画」である。

それなのに、
「とりあえず1本くらいあった方がいいでしょ」というノリで外注する──

これは、戦略ゼロの状態で戦場に突っ込んでいく歩兵と同じ。
スタートラインに立った瞬間に、すでに負けが決まっている。

いいか。
動画は作って終わりじゃない。作ってからが勝負だ。

拡散。
分析。
修正。
新たな計画。
メール配信スタンドとの連携──

ここまでやって、ようやく「営業の代わり」として戦力化できる。

ただ作っただけの動画は、営業資料でもなければ武器でもない。
それはただのオシャレな映像作品──つまり、“自己満足”である。

「カッコイイ動画」と「売れる動画」は、まったくの別物である

例えば、A社は、某有名な動画制作会社に依頼し、
約400万円をかけて企業イメージ動画を制作した。

社員の真剣な眼差し、
工場の美しい光景、
創業者の熱い理念を語るナレーション……

映像の完成度は高く、社内では「これはすごい!」と喝采が起きた。

──しかし、その後の問い合わせはゼロ。

一方、B社はどうしたか?
B社はたった10万円で、AI動画ツール「Synthesia」を導入した。

ターゲット業界別に5分間の技術解説動画を量産。
動画では、技術者が「知りたかった!」と思う内容を取り上げ、
具体的な導入メリットを数字を使いわかりやすくアピールした。

動画の最後には、AIの社長が登場し、
問い合わせ希望の場合は、登録フォームに企業情報を入力するように案内。
メール配信スタンドと連携することで、見込客育成の自動化も実現した。

結果──問い合わせは3倍。売上は1年で2倍。

さて、何が違ったのか?
答えは明白だ。

✔︎ 「ストーリーで感動」ではなく、「課題を解決するソリューション」を提示した
✔︎ 「動画を作るだけ」でなく、「どこでどう使うか」まで戦略に落とし込んだ
✔︎「 動画単体」ではなく「マーケティングプロセスの一部」として組み込んだ

あなたは、ただ“動画を作っただけ”で満足していないか?

「動画はあるんです。でも、正直あまり活用できてなくて……」
──このセリフ、私は何百回と聞いてきた。

製造業に限らず、BtoBもBtoCも──
日本企業のほぼ全てが、動画を“飾り”にして終わっている。

そして、その原因のほとんどが、戦略の不在だ。
つまり、“どう活用するか”を最初から考えていない。

いいか?
動画はホームページの「装飾品」ではない。
展示会ブースの「BGM」でもない。

動画とは、本来──
営業の“代打”として確実にヒットを打ちにいく存在でなければならないのだ。

そのために、あなたがやるべきことは明確だ──

✔︎ ターゲット業界別に、動画を複数本つくれ
✔︎ 「企業イメージアップ」などという曖昧な目的を捨て、「商談化」に全振りせよ
✔︎ メール配信スタンドと連携し、視聴者を“ホットな見込客”へと自動で育て上げよ

これらをやらずして、「動画やってます」は通用しない。
それはただの「記念映像」であり、
パソコンの奥底に眠るだけの「見られない資料」に過ぎないのだ。

「動画外注」で満足するな。「動画運用」で売上を獲れ。

いま、世の中には
「とりあえず動画を導入しました」で止まっている企業が山ほどある。
──だが、それはスタートラインに立っただけだ。

本当に重要なのは、
「どう作るか」ではない。
「どう売るか」である。

ここで自問せよ──

✔︎ その動画は、誰に向けて、何を起こさせるために存在しているのか?
✔︎ どの媒体で配信し、どうやって商談に変換するかを考えているか?
✔︎ 成果は、再生回数や登録者数ではなく売上として測れているか?

──この3つの問いに即答できなければ、あなたの動画戦略はゼロ点だ。

動画は、映像作品ではない。
動画は、“収益装置”だ。

目的なき動画制作は、ただの予算の焼却である。
「見せるための動画」ではなく、「売るための動画」を作れ。

あなたが次にやるべきことは、もう決まっている。
動画で売る“仕組み”を、今すぐ構築せよ。