なぜ、あなたの会社は──毎月の売上がジェットコースターのように乱高下するのか?
あなたの会社は、ここ最近──
「売れる月」と「売れない月」の差が激しくなっていないだろうか?
営業数字に波がありすぎて、月末になると社内はいつもピリピリ。
誰もが“今月の数字”に追われて、落ち着いて戦略を立てる余裕すらない。
「今月は売れた。だが、来月は?」
そんな言葉が、毎月のように経営会議で飛び交っていないだろうか?
営業チームは常にプレッシャーに晒され、
今日も“ノルマ達成”のためにテレアポを繰り返す。
数字に追い詰められる社員。
案件が切れた瞬間に焦り出す経営陣。
売れても不安。売れなければ即座に資金繰りが崩れる。
──そんな“綱渡り経営”を、いつまで続ける気なのか?
ここではっきりと断言しよう。
原因は「営業が弱いから」でも、「製品力が足りないから」でもない。
“売り切って終わり”という、古びたビジネスモデルこそが、
あなたの会社の最大の病巣なのだ。
納品して終わるな──
“技術の使い捨て”があなたの会社を殺す
あなたが誇りを持って納品しているそれは、間違いなく高度な技術の結晶だ。
だが、“納品=終了”という発想のままでは、
その努力も、技術も、たった一度の請求で終わってしまう。
結果として、あなたの技術は、顧客に「使い捨て」されて終わる。
つまり、一度提供したら終わり。次はない。
この構造そのものが、“リピートなき消耗戦”を生み出しているのだ。
✔︎ 顧客は毎回、案件ごとに値引きを要求してくる
✔︎ 一発納品で完結するため、継続受注につながらない
✔︎ 営業は常にゼロから案件を探す“狩猟型”に縛られる
これを例えるなら、毎回ゼロから一般市民を徴兵し、
竹槍で敵陣に突撃することを命令された軍隊のようなものだ。
戦略も戦術も一切ない。あるのは「気合い」と「精神論」だけ。
その結果、現場は疲弊する。
営業は燃え尽きて離脱し、技術者はモチベーションを失う。
充実したサポートや具体的な提案もないため、顧客との接点は徐々に薄れていく。
顧客はやがて離れていく。
こうした悪循環を生む元凶──それが、“売って終わり”という構造だ。
この構造こそが、会社全体を揺るがす“最大の敵”に他ならない。
サブスクで売上を積み上げろ──
“売った後”こそが本当の収益ステージだ
では、どうするか?
答えはシンプルだ。
“一度納品した顧客”から、毎月売上を積み上げる仕組みを作れ。
その鍵こそが──サブスクリプション契約である。
つまり「売って終わり」ではなく、
「売ったあとも、継続して収益を生み出し続けるモデル」に切り替えるのだ。
たとえば、こういった形が考えられる──
✔︎ 技術サポートの定額契約(月額3万円~)
✔︎ ファームウェアの更新・保守をリモートで提供(月額5万円~)
✔︎ FPGA/ASICのIPライセンスを年間契約で提供(年額60万円~)
✔︎ 月1回の定例レビュー+技術相談(顧客の不安を未然に防ぐ)
ここで重要なのは、“製品”そのものではなく、“関係性”を商品にすることだ。
あなたが持っている技術力、ノウハウ、ドキュメント対応、そして問題解決の力──
それらを「月額制のサービス」として再構築すれば、
営業をしなくても、売上が自然に積み上がっていく仕組みを作れる。
これが、令和の戦い方だ。
“一発で終わらないビジネス”こそが、次の時代の勝ち筋である。
根性営業の時代は終わった──
構造を変えよ、勝ち続ける企業になれ
今の時代、強い会社とは──「構造を変えた会社」である。
売上が安定していれば、戦える。
攻めながら再投資できる会社だけが、“勝ち続ける”企業になれる。
あなたが今、本当にやるべきことは、
「足で稼ぐ営業」をいつまでも続けることではない。
納品後も、毎月“金を生み続ける仕組み”をつくることだ。
実は──
それに必要な材料は、すでにあなたの会社の中にすべて揃っている。
✔︎ 技術力
✔︎ 知識
✔︎ 経験
✔︎ 顧客との関係性
これらを「一発請求」で終わらせてはいけない。
それはまるで、豪華な厨房を持っていながら、
料理を一回しか出さずに閉店するようなものだ。
「技術はあるのに儲からない」──
その原因は、営業力でも価格設定でもない。
マーケティング構造そのものの欠陥に他ならない。
だからこそ、今すぐ自社体制を見直し、改革せよ。
モデルを変えよ。構造を変えよ。戦い方を変えよ。
あなたの会社の技術を、単発の売上で終わらせてはならない。
納品したその瞬間こそが、“本当のビジネス”の始まりなのだ。